看護師

新人看護師の悩みあるある「指導者によって言う事が違う」時どうする?

「先輩看護師の言う事が違う」。

そんな場面に出会ってしまったら、どう対処するのが正解なのかな?
今回は、そんな人間関係あるあるに看護師経験20年の私がお答えします。

先輩看護師によって指導内容が違う場面に遭遇したら

  • その場の人間関係を優先する
  • 本当のところどうなのか、エビデンスを調べる
  • 信頼できる先輩看護師に相談する

ことが大切だと思います。

看護師を20年もしていると、「ベテラン」と言われるようになってきました。
以前の部署では、「お局クラス」だったと自負しています。

しかし、部署異動した先は、25年・30年クラスの看護師の多い部署で、夜勤中私が一番若手の看護師なんて事が起こってしまう病棟に配属になりました。

看護師を何年やっていても、避けては通れない「人間関係」。

つい先日「最新のエビデンスを勉強してよ」と思うような出来事がありました。
こんな時、新人看護師さんは、どうしたらいいのか困るだろうなぁ~と思ったのが、この記事のきっかけです。

私の実体験

この実体験には、私の「毒っぷり」が大放出していますので、心の弱っている時には、スキップしてください。

それは、夜勤中の出来事でした。

患者さんがお亡くなりになり、一通りの家族説明などを終え、看護師が患者さんを清拭したり、管を抜いたりして、葬儀社または自宅に戻る前の処置をする時でした。

夜勤中、まだ消灯前の時間という事もあり、当直師長が処置の手伝いに来てくれました。

一昔前は、「患者さんに繋がっているものは全て取り外して、ご家族の元に引き渡す」というのが主流でした。
しかし、最近は、ご家族の元に戻った患者さんの死後の経過を考え、「必ずしも全てを取り外すことが正解ではない」ということは、看護師として知っておくべき知識になっています。

その患者さんには、末梢ルートと膀胱留置カテーテルがありました。

膀胱留置カテーテルを抜去することは、患者さんの死後の経過を考えても、妥当です。

次に、末梢ルートです。
末梢ルートを抜去することで、抜去部は「穴」として、患者さんの体に残ってしまいます。
死後の経過として、「凝固機能」がなくなってしまうので、時間の経過と共に、その「穴」から、浸出液が漏れ出てくる事が考えられます。
なので、「抜去しない」ことも選択肢として「あり」なのです。

もちろん、ご家族や葬儀社の方には、事情を伝えて、病院サイドの理由を伝えます。
葬儀社が特別に処置を行う場合も、その情報があることで、葬儀社サイドの良いように対処してくれると聞いています。

ご遺体に関しては、臨床で働く看護師よりも葬儀社の方の方が「プロ」です。
病院サイドの意向を伝えれば、家族の心情に配慮した対応をしてくれます。

そんな、自分なりのエビデンスを持って処置にあたっていたのに、手伝いに来てくれた師長が、「そんな事知らない。聞いたことない」と言ったのです!

「は!?不勉強を棚に上げて、何言ってんだ」というのが私の内心でした。
さすがに、看護師20年もやってると、自己主張もするようになります。
「最近のエビデンスはこうなっている」と、自分の思いを伝えましたが、却下されました。

その後、どうしても府に落ちない私は、認定看護師などに相談して(愚痴って)、自分のエビデンスが正しい事を確認しました。

看護師20年の私が、「先輩看護師」には、太刀打ちできなかったのです。

こんな状況、新人看護師さんや若手の看護師さんだったら、嫌だろうなぁと思ったのが、この記事のきっかけです。

では、こんな悩みを持った時、どう対処したらいいでしょうか。

その場の人間関係を優先する

先輩看護師によって指導内容(言っていること)が違うとき、新人看護師としてはどうしたらいいかわからなくなりますね。

「Aさんにはこう教えてもらいました」「本にはこう書いてありました」と言いたくなります。
特に、「本に載っていた」のは、自分が勉強している事をアピールすることもできるので言ってしまいたくなります。

しかし、私は「その場の人間関係に合わせる」が正解だと思います。

私自身は、看護師経験がそれなりにあったので、一旦抵抗してみましたが、結局先輩看護師の言うとおりに動きました。

まず、新人看護師の時には、この「一旦抵抗してみる」(Aさんにこう教えてもらった、本に載っていた等)は、しない方がいいです。
一旦抵抗してみたものの、結果として、看護師20年クラスの私も、先輩看護師には逆らえなかったという点が大切です。

その時に指導してくれている先輩看護師の言うことは「絶対」なのです。

そこで、変に言い訳したり、逆らってみたりして、「可愛くない後輩」というレッテルを貼られる必要はないのです。

「そうなんですね、教えて頂きありがとうございます」。それでまるく収まります。

まだまだ周りが見えていない時期かもしれませんが、あなたの1言で「敵」を作るよりも、「可愛がられる後輩」の位置を目指しましょう。

本当のところどうなのか、エビデンスを調べる

表面的には、先輩看護師の指導に従ったとしても、必ず「自分でエビデンス(根拠)を勉強」しましょう。

AさんとBさんの指導内容が異なった時に、エビデンスも分からずに、業務を続けることは危険です。
Aさんには、Aさんなりのエビデンス。BさんにはBさんなりのエビデンスがあるはずです。

そのエビデンスを知って、自分なりの行動基準を作っていく事が大切です。
その行動基準があれば、「臨機応変」に業務をこなすことができます。

看護師が対象とするのは、「患者」「家族」です。
自分が予測しなかった反応を示すのが人間で、その予測のもっと上を行くのが、「患者」「家族」なんです。

なぜなら、患者さんもご家族も、心身が正常な状態にないからです。

1つの事だけが正しい状況って、少ないですよね。
場面を変えれば、違うエビデンスが通用する場面も出てきます。

「〇〇さんが言ったから」では、自己責任がなさすぎます。

自分でしっかりと勉強して知識を習得することが大切です。
この学習が、自分が経験を重ねた時に、後輩指導をする時にも必ず役に立ちますよ。

信頼できる先輩看護師に相談する

自分なりに一生懸命勉強しても、先輩看護師に自分の勉強内容と違う事を指導されたり、先輩看護師数名がそれぞれ違う事を指導してきたり。

自分なりに一生懸命に勉強したのに、その場の人間関係を優先して、職場では結局先輩の言いなりになるしかない…。悲しいですよね。

そんな時には、同期でお酒を飲みながら日頃のうっぷんを晴らしてもいいと思います。
特に女性は、「話す事でストレス解放」しやすい傾向にありますからね。

もう1つ大事なことは、職場の先輩を味方につけましょう

職場の先輩を味方につけるって、意外と難しいんですよね。
一見優しそうな先輩も、裏で何を言っているのか分からない。それは覚悟しておきましょう。

なので、先輩看護師に相談する時には、絶対に「愚痴」ってはいけません
愚痴ってしまうと、他の人から聞いた当人にとっては悪口になりますからね。

できるだけ、「自分が悪いんだけど(困っている)」という風に、悩んでいる・困っているというアピールをしてみましょう。

自分を正当化しようとせずに、相談する。
愚痴っぽく・告げ口っぽくならないように話をするのがポイントです。

20年以上看護師をしてきて思うのは、一見優しい先輩よりも、指導に愛情のある先輩を味方につけるのが人間関係がうまくいくコツですよ。

指導に愛情のある先輩は、一見怖いんですよね。
でも、その指導内容は、「患者さんのため」「あなたが成長するため」という思いからの指導である事が多いです。

勉強の糸口を与えてくれる先輩は、あなたが「相談」した時に、きっと親身になってくれて、他の看護師にも、「悩んでいる新人看護師」として、頑張っている事を伝えてくれるはずです。

職場に「敵」を作る必要はありません。
じっくりと人間観察をして、自分が頼れる先輩を探しましょう。

まとめ

新人看護師さんは、日々の業務に慣れることや、職場の人間関係に慣れること、自己学習など、心身ともに大変な1年を過ごしますよね。

自分が年長者だった病棟から部署異動をして、先輩看護師が沢山居る職場で働いてみて、「新人看護師や若手の看護師って大変だなぁ」と思います。

患者さんファーストで行きたいところを、先輩ファーストにしなくてはいけないジレンマなどなど。

先輩看護師によって指導内容が違う場面に遭遇したら

  • その場の人間関係を優先する
  • 本当のところどうなのか、エビデンスを調べる
  • 信頼できる先輩看護師に相談する

が大切なポイントでした。

どんな職業でも、「1年目」「若手」というポジションは経験します。
上手に切り抜けることができたらいいですね。

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