Contents
ペアレントトレーニングの流れ~第6回の流れ~
目標
- 前半で行った、行動観察とほめることが身についたか確認しましょう
- どんな指示の出し方をすれば、子どもに伝わりやすいか考えましょう
流れ
- 良いところ探し
- 宿題報告~親子タイムシート~
- ミニ講義~子どもが従いやすい指示の出し方~
- 休憩
- 宿題報告~行動観察シート~
- 宿題について
- 今日の振り返り
良いところ探し
今月は忙しいのと疲れで、なかなか「ペアレントトレーニング」を意識しながら子どもと関わることができなかったなぁと思います。
第6回のペアレントトレーニングを前に、慌てて宿題に取り組みました。
「子どもの良いと思ったところ」振り返ると、なかなか思い浮かびませんでした。
これからペアレントトレーニングが後半になるというのに、なかなか「良い行動をほめる」ことができていなかったことに気づき、反省です。
でも、気づいたことは、変化ができるきっかけ!
前向きに捉えたいと思います。
仕事が休みの土曜日。私はゆっくりと9時頃まで寝ていました。
起きてから子どもに「朝ごはんは?」と確認すると自分で卵焼きを作って食べていました。
卵焼きを少し食べる?と残していたものを口に運ぼうとしてくれた息子。
優しいなぁ。
振り返るとこう思えるのですが…
当日は、起きたばかりで、「卵焼きはいらない…」と言ってしまったのです。
「ありがとう、自分でご飯準備して食べてくれたんだね」と、ほめて感謝する場面だったなぁと振り返って反省しました。
先生からは、褒めてあげられる場面だったと気づいて振り返ることができているので、次に同じような場面があったら、気づくことができるから大丈夫だよ。と声をかけて頂き、救われました。
宿題報告~親子タイムシート~
娘を塾に送ったあと2人の時間を作れました。
「お母さんと一緒に何か遊ぼうか?10分くらいかな?」と声をかけ、UNOをしたいという要望に応えてUNOをしました。
塾のお迎えにも行かないといけないから、10分タイマーつけるね、と声を掛けてスマホでタイマーを設定しました。
UNO1回目が終了したときに、残りが5分以上残っていました。
もう1回できるかな?と2回目の準備でUNOのカードを混ぜて準備をし始めました。
息子「準備をする時間がタイマーを止めておこう」とタイマーを止めました。
そして、こっそりタイマーを1分追加していました。
お互いに真剣勝負をしました。
アラームが鳴りましたが、終わるまでねと合計20分ほど遊びました。
「子どもと向き合う」「他のことは何もしない時間」と決めて、子どもと関わると、子どもって本当にかわいいなぁと実感します。
本当は、「10分」の中にはカードを準備する時間だって含まれていないと、次の予定もあるのに…。
でも、少し時間に余裕がある時には、「まぁ、いいか」と受け止めることができます。
準備する時間はタイマーを止めたり、こっそりとタイマーを1分追加する息子の態度から、息子も親子タイムの時間を満喫してくれていることが伝わってきました。
息子にも、私が思い切り楽しんでいたことや、愛おしいと思ったことが伝わるといいなぁと思います。
ミニ講義~子どもが従いやすい指示の出し方~
いよいよ、後半のペアレントトレーニングの講義です。
ぺアトレ前半では、「行動観察」と「良い行動をほめること」を頑張りました。
この2つを生活の中で意識的に実践すること。
“良い行動⇔ほめる”のプラスのやり取りがぺアトレを始める前よりも増えてきた頃でしょうか。
後半のペアレントトレーニングでは、少し困った行動などに対応するテクニックが登場します。
少し困った行動などに対応するテクニックは、「行動観察+ほめる」がしっかりと出来ていることが前提になるので、後半に入ってもしっかりと意識することが大切です。
なぜ指示に従いにくいの?
*「指示」とは「今やるべきことを伝えること」です*
叱ることや説教、命令ではありません。
なぜ、指示に従いにくいのでしょうか?
指示に従いにくい理由は様々で、子どもの特性にもよりますが…
- 耳からの情報が入りにくい(言葉だけで伝えても伝わりにくい)
- 興味の偏りがあったり、今やっていることからの切り替えが苦手
- 「やらなければ」という意識が弱く、場に応じた行動よりも自分の興味が優先してしまう
- 周囲の刺激に影響されやすく、気が散ってしまう
- 最後までできた「ほめられて嬉しい」という体験が少ない(指示に従った結果ほめられるという強化がされていない)
などなど。他にもあるかもしれません。
うちの子は、どうして指示に従いにくいのかな?「行動観察」の出番です。
指示を出す時の心がまえ~“C・C・Q”を覚えておきましょう
最初の「C」:Calm あなた自身が穏やかな気持ちで
子どもの「いやだ!」「だって…」に振り回されないために、自分自身の気持ちを“穏やかスイッチ”に入れましょう。
♦穏やかスイッチを維持する工夫♦
「〇回くらいは指示を繰り返す必要があるかもしれない」
「指示に応じるまでに〇分くらいはかかるかもしれない」
などと、あらかじめ多めに予想しておきましょう。
2つ目の「C」:Close もう少し子どもに近づいて
離れた場所や見えないところから言うのではなく、子どもの近くまで行った方が、子どもが指示に注意を向けやすくなります。
最後の「Q」:Quiet 落ち着いた静かな声で
大声をあげたり、命令口調や感情的に言うと、その声を調子に反応して、子どもも感情的になります。
また、言われている内容そのものが子どもに伝わりにくくなり、指示を理解されません。
子どもにも冷静に聞いてもらうためには、自分が静かな声で伝えることを心がけましょう。
子どもが従いやすい指示の出し方のテクニック
指示の出し方は
- 子どもの注意を引く
- 予告
- CCQで指示を出す
- ほめる
が基本です。
子どもの注意をひく・視線を合わせる
今、自分がしていることをいったんやめて、子どもの近くに行きます。
名前を読んだり、肩を軽く叩いたりして、子どもの周囲がこちらに向いていることを確認します。
状況によっては“今読んでいる本をいったん閉じさせる”“テレビの音を消す”など、子どもの注意を奪ってしまうものを取り除きましょう。
予告をする
自分の好きなことをしている時に急に
「宿題をしなさい」と言われても、
すぐには応じられないものです。
子どもにも都合があります。
まずは、
“おかあさんが指示したことをやってほしいと思っている時間”よりも少し前に予告をします。
10分くらい前に「8時になったらお風呂に入ってね」
「ゲームをあと3回したら宿題を始めよう」
など、時間や回数を具体的に示し、今の行動をやめる心の準備の時間を与えます。
CCQで指示を出す
ポイントは、
短く
具体的に
何度か繰り返し
伝えることです。
《短く伝える》
長い指示を一度に言われると全部覚えきれず混乱してしまします。
複雑な指示はいくつかの段階に分けて伝えましょう。
また、長い指示はお説教っぽくなりがちです。
例:「早くお風呂に入らないと寝るのが遅くなるよ。朝起きれなくて遅刻してもお母さん知らないからね」
長い指示は避けて、してほしい行動だけを簡潔に伝えるようにしましょう。
例:「お風呂に入るよ」
《具体的に伝える》
抽象的な指示や禁止の声かけでは、やるべき行動がうまく伝わりません。
“行動とは何か?”
- 見える
- 聞こえる
- 数えられる
ということでした。
具体的に伝えましょう。
してほしくない行動よりも、してほしい行動を伝えます。
⇒「走っちゃだめ」よりも「座りなさい」
伝わってないかな?というときには、より具体的に伝えます。
⇒「それを片付けて」よりも「ブロックを全部カゴに入れて」
《何度か指示を繰り返す》
1度だけの指示で行動に移すのは難しいものです。
“指示は何度か繰り返す必要がある”ということを頭に入れて、2回…3回…とCCQで繰り返してください。
そんなとき、「ブロークンレコードテクニック」が有効な場合があります。
ブロークンレコードテクニックとは
- 子どもが指示に従うめで、単調に同じ指示を繰り返す方法です
- 子どもが言い訳や反抗をしてきても、それには応じず、正確に同じ指示を繰り返します
イライラをグッとこらえて、あくまで穏やかさを保ちましょう
ブロークンレコードテクニックを用いることで、お母さんが子どもの言い訳や反抗に巻き込まれなくなり、冷静さを保つことができます。
結果、いつもなら言い合いになってしまうということを避けられることがあります
ただし、子どもによっては余計にイライラしたり“逆ブロークン”で応戦してくる場合があります。
そのような時にはこの方法を使うのはやめておきましょう。
指示に従ったら忘れずにほめる
さんざん言い訳をされて、何度も同じ指示を繰り返して…のあとでは、お母さんのイライラもかなりのものだと思います。
子どもも指示に応じたと言ってもブツブツ文句を言っているかもしれません。
しかし、どれだけ時間がかかっても、子どもがブツブツ言っていても、最終的に指示に応じられたなら、イライラをグッとこらえて必ずほめるようにしましょう。
休憩
6人の参加者のうち、3人は小学6年生のお子さんのママが参加されています。
夏休みの塾の話から、受験や将来の職業の話になりました。
それぞれ小学校が違うと、いろいろな情報交換ができます。
ペアレントトレーニングの回数を重ねるごとに、参加者同士の相談ごとが離されるようになってきました。
宿題報告~行動観察シート~
時間の都合で、全員分の行動観察シートの発表ができませんでした。
そこで、「朝から子どもがなかなか起きず、イライラしてしまう」という朝の場面についてどのような関りができるかという「行動観察」の話題になりました。
朝から子どもをスムーズに起こすための工夫を話したりしました。
そんな中、小児科の先生から「15時間睡眠サイクル」について話をきくことができました。
『子どもは、起床時間の15時間後にしか眠たくならない』というお話でした。
朝から起きられない⇒だから、早く寝てほしい。9時には寝るように声をかけるけど、布団に行っても10時くらいまできょうだいで話をしたりして眠らない。
という会話の中から
「朝は何時に起きていますか?」と聞かれました。
6:40~7時かな?と答えると、
「じゃぁ、眠くなるのは21:40~22:00だから、仕方がないって諦めるしかないよ。きょうだいのステキな時間を過ごしてると思ったらいいかも」と言われました。
「眠る時間よりも、起きる時間を調整してあげる。眠ってほしい時間の15時間前には起きているようにしたらいいんだよ」と言われました。
知らなった~。15時間睡眠サイクル。
私的には、子どもがあまりにも早起きすると、自分の朝のペースが狂ってしまうので、今の起床時間のまま寝る時間が調整できたらなぁと思いはありましたが。
「あ~!もう!寝ない!」とイライラするよりも、「まだ15時間経ってないもんね、眠くないんだ」と思えた方が、気持ちは楽ですよね。
生体のサイクルなんだからどうしようもないと、割り切って諦めることで、イライラが1つ減るのは大事なことだなぁと思います。
*先生が言われる「子ども」とは、ぺアトレに参加しているのが小学生の保護者なので、小学生を対象として言っていると思います。
宿題について
宿題は
- 行動観察シートと
- 指示反応シート
です。
指示反応シートは、お母さんが子どもに出した指示(予告⇒指示)とそれに対する子どもの反応、そして次にお母さんが取った行動をシートに記載します。
CCQを活用します。
ブロークンレコードテクニックが、自分の子どもに合うテクニックなのかを確認してみる場面もあるかもしれません。
今日の振り返り
後半に突入したペアレントトレーニング。
前半で習って実践している「行動観察」「ほめる」ということは、基本なので、常に意識しておく必要があります。
ぺアトレを始める前よりも、自分自身の傾向を知りことができています。
また、子どもがどんなことを嫌がるかもわかってきたような気はします。
少しでもイライラしない関わり方が出来たらいいなぁと思いました。
(2025/01/15 10:38:11時点 Amazon調べ-詳細)