ペアレントトレーニングは、「行動観察」の中で
- 『好ましい行動をほめて増やす』
- 良い行動→ほめる
のプラスのやり取りが増えてから、後半のテクニックに入ることが大切なんだそうです。
私の受講しているペアレントトレーニングは全部で10回です。
今回は前半の振り返りをして、引き続き「好ましい行動をほめて増やす」という意識を持ち続けることが大切だという振り返りの時間になりました。
Contents
ペアレントトレーニング:第5回の流れ
目標
後半に入る前に、前半の内容を確認して理解を深めましょう
流れ
- 良いところ探し
- 宿題報告~親子タイムシート~
- 休憩
- ミニ講義~前半の振り返り~
- 前半の振り返り発表
- 宿題について
- 今日の振り返り
良いところ探し
第4回目のペアレントトレーニングで、サッカーの練習の日の時間配分についてアドバイスを受けました。
《これまで》
- 子どもは、時間ぎりぎりまでお友達を遊びたい
- 私は、時間を逆算して行動し、宿題と明日の準備を終わらせてからサッカーに行ってほしい
- 実際には、17時に迎えに行き、17時45分にサッカーに出発するので、時間的余裕もなくイライラして怒鳴ることが多い
《アドバイス》
45分という短時間にやることを詰め込みすぎているので子どもと相談しながら、サッカー練習日のタイムスケジュールを見直してみては?
アドバイスを受けて息子と相談しました。
- 息子の「遊びたい気持ち」も理解できること
- でも、サッカーの前に終わらせなくてはいけない「やるべきこと」があること
- お母さんは、ガミガミ言いたくないけど、どうしたらいいかな?
と相談しました。
息子は6年生。「やるべきこと」を済ませなくてはいけないことは理解していました。
遊びたい気持ちに寄り添うことで、
「月曜日は委員会の仕事が終わるのが遅いから、遊ぶ時間がなくなるな…」とか自分自身で、気持ちの整理をつけながら、お互いが納得できるルールを作ることができました。
そして、サッカーの練習の日。
約束の時間、いつもより30分早い16時30分にお迎えに行きました。
息子は「あぁ…そうだった…」と、お友達と遊ぶ時間が終了してしまうことに残念そうな顔をしていましたが、スムーズにお迎えを受け入れました。
私も「約束してたこと覚えてたね、お友達と遊びを終わらせてくれてありがとう」と言えました。
時間的な余裕があったからか、ルールを決めていたからなのか
家で宿題に取り組み、声を荒げることなくサッカーの練習に出発することができました。
宿題報告~親子タイムシート~
娘が塾に行っている時間に「親子タイム」を実践しました。
「今からお母さんと一緒に遊ぼうって言ったら何をしたい?」と、息子に遊びたいことを確認しました。
その日は、自家製のめんこを持って帰って来ていました。
息子は「めんこ!」と言って、ソファーから飛び上がるように離れ、カーペットをめくり、めんこで遊ぶ準備を整えました。
自家製のめんこなので、1枚は少しカーブがついているめんこ、もう1枚は平らなめんこ。
「強いのはこっちだよ」「角を狙ったらいいよ」「もっと腰を落として近くからやってみたら」などなど、息子の持っているめんこの知識を沢山教えてくれました。
15分間2人でめんこと格闘しましたが、2人とも裏返すことはできずに、終了しました。
親子タイムを行うにあたって、
- 命令しない
- 指示しない
- 怒らない
ということを意識しました。
そして、「できるだけ息子に習う」ことも意識しました。
自分の知っている「コツ」を一生懸命に教えてくれる様子や、楽しそうな様子を見て、息子がかわいいなぁと心から思えました。
子どもは、「自分だけを見てもらえている」と感じると、こんなに素直に「嬉しい」という感情を表情や態度で示してくれるんだなぁと思いました。
振り返ってみると、私自身、親と2人きりで遊びをした記憶がありません。
家族全員で、とか他の人を含めた遊びは覚えています。
「お母さんと2人で、あなたの好きなことをして遊ぶ時間だよ」
そう言って始める「親子タイム」が、子どもの心に残る思い出になると嬉しいなぁと思いました。
休憩
参加者それぞれの「親子タイムの発表後」だったこともあり、
- きょうだいが居ると、親子タイムを確保するのが難しいね
- 親子タイムをすると、子どもって素直に嬉しそうにするね
という話題になりました。
ペアレントトレーニングでは、自分と子どもの様子や、やり取りを「シート」に記載して宿題として提出し、その内容を発表します。
1つの出来事や場面を、切り取り⇒行動を観察し⇒行動を振り返り⇒発表する
というのは、実はとてもプライベートなことです。
私自身は、子育ての悩みや愚痴を友達に話すとしても、こんなに詳細に話したことはないのではないかと思っています。
そんな、プライベートな様子を発表し合う仲間ということで、第5回目ともなると、会話とても弾みました。
ミニ講義~前半の振り返り~
第1回ペアレントトレーニングの目的を確認しましょう
ペアレントトレーニングの最大の目的は「良い循環の親子関係」を目指すことです。
第2回子どもの行動を客観的に観察して分析しましょう
良い循環の親子関係を目指すために、ペアレントトレーニングでは「行動観察」から始めます。
必ず順番に進みます!!
後半のテクニックは、
良い行動⇒ほめる
のプラスのやり取りが増えてからです。
ぺアトレは”行動”に注目します。これは行動でしょうか?
行動とは①見える②聞こえる③数えられるがポイントです。
“~しない”ではなく”~する”で表現できるということも大切です。
- 走らない
- 優しい
- 文句を言う
- 落ち着かない
- 歩く
- いつも宿題をしない
答えは(5)歩くだけが“行動”です。
(1)走らない:否定語で表現されることは“行動”ではありません
(2)優しい(3)文句を言う(4)落ち着かない:形容詞で漠然としている。具体的な言葉や行動が大切です
(6)いつも宿題をしない:「いつも」って週に何回くらい?人によってとらえ方がさまざまです。否定語も使っています
行動を客観的に分析することのメリット
- 人格を否定しないで済む
- 子どもに伝わりやすい
- 子どもの成長が確認できる
- 行動を分析しやすくなる
子どもの行動は、行動前と、行動後を含めて分析します。
- 「行動の前」には、必ず引き金になる状況があります。“どうしてそのような行動をしたか”を振り返ると、事前にできる対策が見えてきます
- 「行動の後」には、ほめられる・叱られるなどの結果が伴います。
“子どもの行動に周りがどう対応しているか”“子どもは行動の結果何を得たか”を振り返ると対応の仕方が見えてきます
*行動の後に「その子にとって」いいことがあれば、その行動は起こりやすくなります。
第3回子どもの良い行動に注目して、上手にほめましょう
肯定的な注目をしたり、ほめるのはどんな時?
- して当たり前な事
- 言われてからやったこと
- これからも続けてくれたらいいなぁと思うこと
- うまくいかなかったけど、頑張ろうとしていること
答え:(1)~(4)すべて、ほめる時です
子どもが宿題をやり始めました。ほめるタイミングは?
- すべてやり終えた時だけ
- 宿題を始めた時と、すべて終わった時に
- 宿題を始めたらすぐに+取り組んでいる途中もときどき+すべて終わったら
答え③宿題を始めたらすぐに+取り組んでいる途中もときどき+すべて終わったら
注目言葉:励ます・感謝する・ほめる・行動に気づいていることを知らせる など
注目動作:近くに行く・視線を合わせる・子どもと目の高さを合わせる・微笑む など
「注目言葉」「注目動作」を上手に使って、子どもの好ましい行動に「気づいているよ」「見てるよ」というメッセージをたくさん伝えていきましょう。
第4回親子タイムをしてみましょう
親子タイムとは親と子が、2人きりで一緒に楽しむスペシャルな時間です。お母さんも子供と一緒になって楽しみましょう。
前半の振り返り
2週間おきにペアレントトレーニングの講座を受講し、今日で5回目でした。
私は、
- 子どもが良い方向に変わるためにはどうしたらいいのかな。
- ペアレントトレーニングを受講することで、子どもが変わるきっかけになるといいな。
そう思って受講したような気がします。
「子どもが困らないように」という言葉を使いながらも、実は子どもを「変えたい」と思っていたんじゃないかと振り返りました。
変わるべきなのは、私の気持ち・考え方だったなぁと思いました。
子どもは、親からの「見ているよ」という言葉や態度を、とても前向きに受け入れてくれます。
「嬉しい」ということを態度や言葉で表してくれます。
「何があっても、お母さんは味方でいてくれる」という安心や信頼を感じてもらうことが一番大事だったんだなぁと改めて思いました。
子どもの行動が、私の考えていた行動と違っても、行動の責任と取るのは子ども自身です。
これまでの私は、「だから言ったでしょ」「そうなると思ってた」と声をかけていました。大切なところで、突き放していたなぁと思います。
「行動」を一緒に振り返り、一緒に対策していくことができるよう「安心の基地」になる必要があることに、子育て歴10年以上で、やっと、気づくことができました。
沢山の本を読んで、わかっていたつもりの「安心の基地」。
ペアレントトレーニングを受講し、宿題を実践し、発表しても絶対に否定されない安心感。
自分が「安心の基地」と思えるペアレントトレーニングという場所でもらった「受容する」ということを、子どもにも実践したいなぁと思いました。
後半戦は、減らしたい行動や許しがたい行動への対応方法を学びます。
「ほめる」「認める」という子どもとのプラスのやり取りが増えてから後半へ、という流れの意味が分かりました。
宿題について
今回の宿題も
- 行動観察シート
- 親子タイム
です。
子どもとのプラスのやりとりが増えるよう、意識した2週間を過ごしたいと思います。
今日の振り返り
前半の振り返りをする中で、参加者から
- 「自分に余裕がある時には、イライラせずに対応できる」
- 「親子タイムをする時間を作るのが難しい」
- 「忙しいとついついスルーしてしまう」
という時間がないなぁという意見が多数聞かれました。
先生が
「ここに来ているお母さんは、とっても真面目なんだね。
だから、ちゃんとしなきゃ!と思って苦しんでいる。
成果がでていないときに“当たり前”のことをほめるということが難しく感じるんだと思うよ」
と話されました。
親子タイムをしましょう、できれば20分しましょう。
と言われたら
「20分時間をとって親子タイムをしなくてはいけない」
と思うと、とても苦しい。
でも
「今、この時だけ。2人でできることをしよう。そう思った時には怒らない親子タイムのルールを心がけよう」という考えで
洗濯物を一緒に干してもいいのよ。
ちょっと料理を手伝ってもらってもいいのよ。
今まで成果がでた時にしか“ほめられる”経験をしていないと、成果がでていない時にほめるということはとても難しいですね。
お母さん自身が“出来て当たり前”と思っていることを改めてほめるのは、難しいと思いますよ。
それは、お母さん自身が、お母さん自身に対して真面目だから。
ここ(ペアレントトレーニング)に来ようと思って、毎回宿題に取り組んで、少し変わった自分に気づいたことは、とてもすごいことですよ。
先生は、とても穏やかな口調で話されました。
私は、正直、涙をこらえるのに必死でした。
第5回まで、ペアレントトレーニングに通ってきたことを労って認めてもらいながら
頑張っているお母さんは今のままで大丈夫よ
と言ってくれている気がしました。
第1回のペアレントトレーニングで期待できること・期待できない事を知りましたが、本当にその通りだと、実践を通して学ぶことができています。