病院に入院するって、人生の大きなイベントですよね。
できれば、入院せずに元気に過ごしたいものですが、いざ入院となった時、「何を持って行ったらいいの!?」ってなりますよね。
入院生活は、診察や検査などの非日常的な時間と、ベッドの周辺での日常的な時間との入り混じった時間です。自宅に居るように快適とまではいかなくても、少しでも快適な入院生活を送りたいですよね。
入院患者さんを毎日みている看護師が、揃えた方がいい物品を教えます。
100円均一に行って揃えられる物が多いので、時間があれば足を運んでみてくださいね。
着替えやタオル
パジャマ
入院中はパジャマ姿で過ごすことが多くなります。最近は、レンタルサービスが普及してきて、病院で借りる事ができる事も多くなってきました。
お気に入りのパジャマや楽なジャージを、持参する場合は、
- 袖口や首元にゆとりがある
- 前開きのもの
を選ぶようにしましょう。
入院の目的によっては制約のない事もありますが、点滴や検査・診察など、何かしらの非日常的な時間を過ごす事になると思いますので、大切なポイントです。
下着類
2~3日分を用意して、必要に応じて洗濯しましょう。
体を締め付けるような下着ではなく、ゆったりとした下着を着用しましょう。
羽織りもの
病院は常時エアコンが入っています。ベッドに居る時間が長く、活動量が少ないと肌寒く感じる事があります。
大部屋だと、自分の好みの室温に調整してもらうことも難しいので、自分で調整できるよう羽織るものがあると便利です。
バスタオル
元気に動ける入院の場合は、不要な事が多いです。
具合が悪くてベッドに寝ている時間が多い場合は、1~2枚準備するといいでしょう。
入院中はシーツ交換は週に1回の場合が多い(もちろん汚れたらその都度交換します)ので、枕カバーにしたり、バスタオルをシーツの上に敷いて毎日交換してシーツ交換代わりにしている人もいます。
ハンドタオル
タオルは使用頻度が高いです。
洗面・お風呂などの他にも氷枕のカバーにしたり、枕の高さの微調整に使っている人もいます。
自分が自宅で1日にタオルを使う頻度+1枚は準備した方がいいです。あまり多すぎるのも困りますので、洗濯を上手に活用してください。
洗面用具
歯ブラシ・歯磨き粉
他の人から借りるわけにはいかないものです。
好みの歯ブラシや歯磨き粉があると思いますので、準備しましょう。
コップ
歯磨き用にコップを準備する必要がある場合は準備しましょう。
割れないコップ・取っ手のあるコップ・軽いコップ
を選びましょう。
石鹸や洗顔料・化粧水
朝夕洗顔する時に利用します。旅行には持って行くのに、入院となると、水だけで洗顔する人もよく見かけます。普段洗顔料を使用している人は忘れずに持って来てください。
女性の方は、入院中の化粧は推奨されませんが、お肌のケアは大事です。化粧水や乳液など普段使っているものを持って来てください。
くし
意外に忘れがちです。寝ている時間が長いと、寝癖が付きますので、準備しましょう。
髭剃り
男性の方は、可能であれば、電気シェーバーの方がいいです。
かみそり(刃物)は危険物の扱いになり、看護師が預かる病院もあります。使用したい時にその都度看護師に声をかけなくてはいけなくなるので、電気シェーバーの方が気兼ねなく使えるかもしれません。その際には充電器もお忘れなく。
コンタクトケア用品
眼鏡・コンタクトを利用している人は、準備してください。
お風呂
シャンプー・リンス・ボディソープ
ホテルではありませんので、ほとんどの病院が備え付けていないと思ってください。
入院期間によって、大きめのもの、旅行用のサイズなど、判断して持参しましょう。
体を洗うタオル
ボディウォッシュタオルを準備すると、泡立ちも良く、乾きも早いですね。
タオルを代用する場合は、新品のきれいな分厚いタオルよりも、使い古したタオルの方が泡立ちがいいので、洗う時に気持ちがいいです。
お風呂グッズを入れる桶または小バック
荷物を運び、他の人からの目隠しにもなるので、準備しましょう。ベッド周囲の整理にもなります。
廊下の水滴が患者さんの転ぶ原因になる可能性があるため、お風呂後の水滴には注意をしましょう。
お食事
お箸・スプーン・フォーク
普通食を食べる事ができる場合はお箸だけでもいいのですが、病状によっては、絶食後に流動食・お粥を食べる場合があります。スプーンは準備しておいた方がいいでしょう。アイスやデザートを食べる時にも使えますよ。
コップと蓋
食事中や普段何気なく水分を取る時に使用します。
割れないコップ・取っ手のあるコップ・軽いコップを選びましょう。
蓋のないコップの場合、コップの上にティッシュを掛けている光景をよく見ます。
ティッシュはすぐに飛んでしまうので、蓋を準備しましょう。埃や落下菌がコップの中に入るのを防ぎます。
ペットボトルの飲み物・水筒
昔は、「配茶」といって、時間になるとお茶を配る病院があり、飲み物を準備しておく必要はなかったのですが、衛生面や管理面から、配茶制度がなくなってきています。
各自で飲み物を準備する時代になってきていますので、ドラッグストアなど安いお店で準備しておくと経済的です。
補助食品
一般的に、病院の食事は味が薄いと言われています。
病気によっては、食事制限がある場合もありますので、その場合は、医療者に確認をしてください。
ご飯のお供として、ふりかけや梅干しなど、醤油やソースなど好みの調味料を持参する人もいます。
食器用洗剤
お箸やコップを洗う為に持参しましょう。共用の洗剤はないと思ってください。
ベッド周囲
室内履き
入院すると、必ず転ぶ人がいるのです。自分の身は自分で守りましょう。
かかとのある、着脱のしやすい靴がいいです。
避けた方がいいものは、スリッパです。つまずく事がありますし、歩行時にパタンパタンと音がしやすいです。
ティッシュペーパー
意外と使用します。1箱は準備しましょう。
ウェットティッシュ
ベッド周囲など気になる汚れを拭く、手を拭くなど意外と重宝します。
ビニール袋やジップロックの小袋
汚れた衣類を入れたり、手元用のごみ箱代わりにしたり。レジ袋のようなビニール袋は数枚あった方が便利です。
ジップロックの小袋も、小物を整理したり、重宝します。2~3枚持参してみて、活用するようなら増やしましょう。
小銭と千円札
テレビカードや自動販売機など、千円札までしか利用できないものが多いです。
1万円札を持参するよりも、千円札を10枚持参した方が便利です。
両替してください、と言われる事もありますが、病院はそこまでお世話できませんので、小銭と千円札は用意しておきましょう。
手鏡
病院には大きな鏡しかないんですよね。
ベッドサイドで鏡をみてお化粧したり、ちょっとした時にあると便利です。
粘着テープのコロコロ
基本的にシーツの交換は週に1回だと思ってください。
病気にもよりますが、意外と髪が抜けたり、皮膚の落屑があったりと、シーツをきれいにするのに使えます。
小さめのものを準備するといいですよ。
S字フックや洗濯バサミとかご
バックやビニール袋を掛けたり留めたりする時に使用します。
イヤホンを丸めて掛けたり、コード類の整理にも利用できます。
小さめのかごをベッド柵に掛けて、必需品を手元に置いておく人もいます。
大きめのポストイット(付箋紙)・メモ用紙
検査やリハビリなどでベッドを離れている事もあります。他の検査や先生からの説明など、看護師が患者さんを探す事は結構あります。そんな時に、「〇〇に居ます」など、メモを残してもらえると、検査や説明がスムーズに受けられます。
サプライズで患者さんに何も言わずに面会に来たお見舞いの人が、「どこに居ますか?」と看護師に聞きに来ることも多いです。
看護師は、自分で動ける患者さんの居場所まで詳細には把握していいない事も多いので、メモがあると、助かります。
耳栓・アイマスク
大部屋の場合、他の人のいびきや、ナースコール対応の会話など、夜でも物音がする事が多いです。安眠する環境を整える為に、準備するといいですね。
卓上加湿グッズ・マスク
病院は、常時エアコンが入っていて、乾燥傾向です。特に冬は、とても乾燥しています。一晩で喉がカサカサになるなんて事も。
そんな時に、マスクをして眠ると、喉の乾燥が防げます。
加湿目的で、枕元にタオルを掛けている人も見かけますが、検温の時など、傍に寄る時に、白衣が濡れたり、衛生上もあまり良くないので、準備ができるなら、卓上加湿グッズがあるといいですね。
携帯・スマホなどの充電器
充電器を貸してください、と言われる事も多いのですが、病院は万能ではありませんので、充電の必要なものを持参する時には、本体+充電器をセットで持参してください。
最近は、病院内の公衆電話も少なくなっています。患者さんの私用の内容で病院から外部へ連絡を入れてあげることは殆どないと思ってください。(家族に連絡を取りたい時に、元々携帯やスマホを持っていない時には、看護師に相談してみて下さいね。)
延長コードや複数口タップ
入院慣れしている患者さんは、パソコンやDVDプレーヤーなど、時間潰しのできる電化製品を持参してこられます。そんな時、コンセントが足りないという事がないように、一緒に持参しましょう。
ポケットWiFi
時間潰しに動画を観ると、すぐに通信量がアップしてしまいます。
最近は、スマホを持っていると、スマホがないと不便な世の中になりましたね。
レンタルなどを利用して、通信制限でのストレスなく入院生活を送ってほしいと思います。
事務手続きに必要なもの
健康保険証・高額療養費認定証・診察券
予定入院の場合、自分の健康保険証の発行元に、高額医療費認定証を申請して、入院時に持って来るのが、スムーズです。入院してしまうと、自由に動けなくなるので、事前の入院の案内で説明を受けたら、面倒でも手続きをしておいてくださいね。
自宅で内服している薬とお薬手帳
お薬手帳と共に、普段内服しているお薬を確認します。
病状によっては、止めておかなくてはいけない薬もあります。
普段飲んでいるサプリメントなども、隠さずに教えてください。
筆記用具
入院すると、色々な書類にサインをする機会が増えます。医療者がペンをお貸しする事もありますが、持参しておくとスマートです。
ノートも持参して、入院中の日記を書かれている人もいますよ。
また、入院すると、1日のトイレの回数を聞かれます。病気によりますが、大体の回数でいいのですが、意外と忘れるものです。ちょこっとメモを残しておき、看護師がトイレの回数を尋ねた時にスムーズに答えてもらえると、とても助かります。
A4クリアファイル
入院すると色々な書類にサインをする事が多いのですが、サインをした書類は、必ず患者さんにもお渡しします。書類を沢山受け取る事になりますので、失くさないように保管できるようにクリアファイルがあると便利です。
患者さんによっては、「不要な書類」と思われるかもしれませんが、退院時などに、ベッドのスミから書類が出てきた時、看護師は処分してもいいか患者さんに確認する義務があります。お願いですから、受け取った書類は、忘れて帰らないで下さいね。
まとめ
いかがでしたか?
着替えやタオル
- パジャマ
- 下着類
- 羽織りもの
- バスタオル
- ハンドタオル
洗面用具
- 歯ブラシ・歯磨き粉
- コップ
- 石鹸や洗顔料・化粧水
- くし
- 髭剃り
- コンタクトケア用品
お風呂
- シャンプー・リンス・ボディソープ
- 体を洗うタオル
- お風呂グッズを入れる桶または小バック
お食事
- お箸・スプーン・フォーク
- コップと蓋
- ペットボトルの飲み物・水筒
- 補助食品
- 食器用洗剤
ベッド周囲
- 室内履き
- ティッシュペーパー
- ウェットティッシュ
- ビニール袋やジップロックの小袋
- 小銭と千円札
- 手鏡
- 粘着テープのコロコロ
- S字フックや洗濯バサミとかご
- 大きめのポストイット(付箋紙)・メモ用紙
- 耳栓・アイマスク
- 卓上加湿グッズ・マスク
- 携帯・スマホなどの充電器
- 延長コードや複数口タップ
- ポケットWiFi
事務手続きに必要なもの
- 健康保険証・高額療養費認定証・診察券
- 自宅で内服している薬とお薬手帳
- 筆記用具
- A4クリアファイル
意外と揃えた方がいいものが多くてびっくりですね。
入院期間や病気・病状によっては、不要なものもあるかもしれません。
入院準備の参考にして頂けると嬉しいです。