ADHD

ペアレントトレーニング受講記~第7回上手な無視の仕方(注目はずし)

全10回のペアレントトレーニングも、7回目になりました。

ちょうど夏休み期間中で、子どもと過ごす時間が増えている時期です。

仕事が少し忙しくなると「ほめる」や「予告」を意識することができなくなっている自分に気づきます。

この気づきは、宿題を実践する時に気づくことが多いので、

  • 宿題を出される
  • 宿題に取り組む

って、大事だなぁと実感します。

ペアレントトレーニングの流れ~第7回の流れ~

目標

  • 上手な無視の仕方(注目はずし)のやりかたを理解しましょう
  • “無視”が使える場面と使えない場面について考えましょう

流れ

  • 良いところ探し
  • 宿題報告~指示反応シート~
  • ミニ講義~上手な無視の仕方~
  • 休憩
  • 宿題報告~行動観察シート~
  • 宿題について
  • 今日の振り返り

良いところ探し

娘の誕生日。

祖父母宅で、みんなでクイズ番組を見ながらケーキを食べました。

「コーヒー飲みたいなぁ」という言葉に反応してコーヒーを準備してくれた息子。

みんながケーキを食べ終わって、ゆっくりとテレビを見てダラダラしていると、何も言わずにお皿をさげて洗い出しました。

私は内心「えー!スゴイ!」と思いました。

ここは、絶対的に褒める場面だ!と思い、息子が洗いものを終わらせるタイミングを逃さないように観察しました。

食器洗いが終了したタイミングで

「すごいね~。何も言ってないのに自分から洗ってくれてありがとう!」

と拍手をしました。

すると、他の家族も拍手。

ちょっと照れながら嬉しそうな息子でした。

いつも息子のことをほめてくれる祖父母。

環境によって、「良い行動」ができるのでしょうね。

家でも、「ほめる」ことを意識したいと思いました。

宿題報告~指示反応シート~

21:15親としては、本当は寝てほしい時間。
テレビを見ている。

  • 母「何時までテレビ見るつもり?」
  • 子「9:30まで」
  • 母「9時が寝る時間じゃない?」
  • 子「今日は10時に寝たい」(明日は休日)
  • 母「じゃぁ、9:30ね」

21:20に、子どもの側に行き、肩を叩いて私の顔を見せてから

  • 「10分前だよ。9:30の約束だよ」と声をかけた
  • 「分かってる」と言ってテレビを見続けた

 

  • 21:27に「あと3分ね~」と声をかけた。

 

  • 「9:30になったよ」と声をかけた。

ちょうどテレビのタイミングもよく、テレビを消して歯磨きに行った。

「約束通りテレビ消せたや~ん」と声をかけ、大声を出すことなく次の場面に移ることができた。

第6回のペアレントトレーニングでは、

  1. 子どもの注意を引く
  2. 予告する
  3. 「C・C・Q」で指示をする
  4. ほめる

という、子どもが従いやすい指示の出し方を習いました。

そして、実際に、実践してみた結果です。

習ったその日に実践してみたので、完璧にできていますね。と先生からほめられました。

自分自身が「穏やかでいること」を意識することで、子どもの反応が違ってくることを実感しました。

ミニ講義~上手な無視の仕方~

“無視(注目はずし)とは”?

無視(注目はずし)とは、

「自分の行動が良くないことを気付かせるため」

に、子どもの好ましくない行動から注目をはずし、あえて反応せずに、ほめるタイミングを待つことです。

子どもの存在を無視して、放っておくのではなく、気持ちは子どもに関心を向けておくことが大切です。

無視(注目はずし)のやり方

具体的な指示

無視

ほめる

“無視”は必ず最後にほめて終わることがポイントです。

“無視(注目はずし)”をする前に…

条件①普段から、子どもの好ましい行動に肯定的な注目を与えていること

普段から、肯定的な注目をされていないのに、自分の好ましくない行動へも注目が外されると、

  • 「お母さんは僕のこと嫌いなんだ」
  • 「ダメな子だから無視されるんだ」

と、ただの傷つき体験となり、マイナスの循環になってしまいます。

“無視”は、

「良い行動をすればお母さんは見ててくれるし、ほめてくれる」

という関係がしっかりあってこそ効果が期待できます。

あまりに“無視”を頻回に行うことも避けた方がいいです。

“無視”を頻回に行う場合は、ほめること、指示の出し方の工夫で対応できないか、もう一度考えてみましょう。

条件②子どもの好ましくない行動が「注目を求めている」行動であること

本を読む、ゲームをする、など、子どもが1人で楽しんでいる時に注目をはずしても効果はありません。

“無視”が有効なのは、

  • 子どもが不適切なやり方でお母さんの気を引こうとしている
  • もしくは不適切な内容や方法でお母さんに何かを要求している

ときです。

条件③子どもが、好ましくない行動の代わりに、取るべき行動が分かっていること

その状況で取るべき正しい行動を、子ども自身が分かっていなければ、不適切な行動を“無視”しても、他の行動に置き換えることができません。

“無視”を行うときには、その前に

「代わりにとるべき正しい行動」を具体的に指示する

ようにしましょう。

取るべき行動がその子にとってまだ難しい・できないものである場合には、まずはできるようになるように教えたり、一緒にしたりしましょう。

“無視”していても、取るべき行動ができるようにはならないからです。

条件④徹底して注目をはずす、時間と心の余裕があること

“無視”をすると、子どもは自分に注目を向けてほしいため、

好ましくない行動がヒートアップすること

があります。

その段階で注目を与えてしまうと「ここまで激しくしたら、見てもらえるんだ」と学習してしまいます。

これでは、マイナスの強化になってしまいます。

一度、“無視”を始めたら、子どもの行動が適切な行動になるまで徹底することが大切です。

“無視(注目はずし)”のやり方

子ども自身が、「今すべきこと」に気づいて、行動できるようにするための“無視(注目はずし)”です。

“無視”をするときのポイント

条件①~④をチェック
  1. 普段から、子どもの好ましい行動に肯定的な注目を与えていること
  2. 子どもの好ましくない行動が「注目を求めている」行動であること
  3. 子どもが、好ましくない行動の代わりに、取るべき行動が分かっていること
  4. 徹底して注目をはずす、時間と心の余裕があること
タイミング

好ましくない行動が始まったら、できるだけ早く(すぐに)注目をはずします

具体的な指示

好ましくない行動ではなく、代わりの「取るべき行動」を子どもに伝えます。

できるだけ「短く・具体的に」伝えましょう

視線・身体

視線をそらしたり、身体の向きを変えるなどして、

その行動をお母さんが好ましく思っていない・してほしくない

と思っていることを、態度で伝えます。

表情・感情*感情的にならない・平常心を保つ

“無視”をする行動に対して、

  • 微笑まない
  • 何も言わないこと

が大切です。

顔をしかめる・ため息などで、否定的な気持ちも伝わらないように気を付けましょう。

  • 家事を黙々とする
  • 一旦その場を離れる

などして、お母さん自身の気持ちをコントロールするのもOKです。

ほめる準備

少しでも好ましくない行動がおさまったり、別の好ましい行動がみられたら、

すかさずほめます!!

“無視”をする場面の例

休憩

第7回目のペアレントトレーニングは「夏休み中」の開催でした。

みんなが口々に、「夏休みの宿題が~」「夏休みが早く終わってほしい~」と言っていました。

  • 集中力が続かなかったり…
  • やる気を維持することが難しかったり…

特性に上手に向き合うことが難しいね、どうやってる??という話で盛り上がりました。

宿題報告~行動観察シート~

今年は8月からが夏休みでした。

例年よりも夏休みの宿題の量は少ないとはいえ、8月21日の登校日までにやり終えなければいけない宿題の量は、それなりにあります。

8月の最初の1週間は、私の仕事が忙しく、宿題をチェックする余裕がありませんでした。

8月7日 宿題を確認すると、案の定まったく手を付けていませんでした…。

  • 母「21日が提出日でしょ?それまでに終わらせるには、1日何ページやったらいいと思う?」
  • 子「あ、ちゃんとやるよ」「5ページするし、自学も30ページやってから提出するよ」

私自身が、

  • 「宿題をフォローできていなかった」という後悔と
  • 「自分の宿題なんだから責任もって取り組んでいてほしかった」

という複雑な気持ちで、イライラした状態で、子どもと話をしてしまいました。

「頑張ろうと思っている」ことを伝えている息子に対して、1週間何もしてないのに、何を言ってるの⁉という気持ちのまま、イライラとした対応を続けてしまいました。

この会話の翌日から、

  • 毎朝、やるべき宿題の確認
  • 帰宅後、実施した宿題の確認

をしていますが、思う通りに宿題が進んでいない状況にストレスを感じている。

そんなことを先生に相談しました。

先生からのことば

ADHDの特性として、「やらなくてはいけない」ことは分かっていても、後回してしまう“回避行動”というものがあるそうです。

本人も、「やらなくてはいけない」と、分かっている。
でも、取り組むことができないことに困っているというパターンがあるそうです。

「やるべきことなのだから、やるべき時に、やればいいじゃん!」

と、思ってしまいます。

でも、本人も困っている自分の特性を、責められたり、怒られたりするのは、とても悲しいですよね…。

どうしたらいいかな?と一緒に考えて、支えていくことが大切なんだそう。

そして、「本人が宿題を5ページやる」と言ったとしても、

【1ページしていたこと】をほめてあげて、スモールステップで、やる気を維持させることが大切

なんだそう。

特性を理解しながら、子どもと関わるというのは、毎日のことだから、やはりとても大変ですね…

宿題について

今回の宿題は

  • 行動観察シート
  • 無視行動シート

です。

“無視(注目はずし)”は、子どもの「好ましくない行動(減らしたい行動)」の中でも、

注目を求めている行動に対して有効です。

わが家の場合、息子の「好ましくない行動(減らしたい行動)」として、

こちらの都合を考えずに、自分の言いたいことを言うという場面は少ないので、

“無視(注目はずし)”を活用する場面が、次のペアレントトレーニングまでにないかもしれません。

そんな時は、第6回の宿題「指示反応シート」でも大丈夫と言っていただけました。

「ペアレントトレーニングを実践している」という意識を持ち続けることが大切ですね。

今日の振り返り

夏休み期間中、特に今年の夏休みは「コロナ」のためにいつもと違った夏休みです。

大人も子供も、疲れていますね。

自粛のために家に居ることが多いと、ストレスもたまります。

第1回目を受講する時には、とても緊張して、少し憂うつだったペアレントトレーニングですが、回数を重ねると、

ペアレントトレーニングを受講することが楽しく、気分転換になっています。

参加者や先生方に、自分の気持ちを聞いてもらったり、受け入れてもらえるからです。

ペアレントトレーニングでは、「宿題を実践してくること」がとても大切です。

今回、宿題をどうしても提出できなかったと言われる参加者が居ました。

「そんな時もありますね」と受け入れ、どんな大変なことがあったのか、悩んでいるのか話を始めたお母さんの言葉を、みんなで真剣に聞きました。

自分の悩みや思いを、吐き出して、聞いてくれる場所がある

とても大切なことだと思います。

ペアレントトレーニングへの参加や、公的な機関等への相談を悩んでいる場合は、

勇気を持って踏み出してほしいです。

 

 

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