我が家のADHDの息子は、不注意・多動性・衝動性の中では、①不注意②衝動性③多動性が強い傾向にあります。
そんな息子が、成長して自立・自律できるように関わっていく事が私の大切や役割の1つだと思って、子供と向き合っています。
子育ては思い通りにならない事だらけですが、日常の1コマも、大切に、丁寧に振り返る事が大切だと思います。ラジオ体操の最終日に、息子の成長と課題を考える出来事がありましたので、ご紹介します。
ラジオ体操での出来事
8/23夏休み中に行われるラジオ体操が終了しました。
息子は頑張って、ほとんど毎日出席していました。それには訳がありました。
毎年、ラジオ体操の最終日に、地域の方より、ラジオ体操に毎日頑張って来たねという意味でご褒美(プレゼント)がもらえます。
例年、そのご褒美は、「500円分の図書カード」が頂けています。
大好きなコロコロコミックを買う為に、500円の図書カード目当てに頑張ってラジオ体操に出席していたのです。
やっと、500円の図書カードのもらえる最終日。
帰って来た息子は、「今年は違った~」「何でかな?」と、落胆して帰ってきました。
確認すると、「ノートと鉛筆2本の入った袋」をもらってきています。
私も、今年はご褒美が少ないかな?と思いましたが、それは伝えずに、息子に声をかけていました。
そんな時、ピンポーンと、家のチャイムが鳴りました。
ラジオ体操から帰ってきたばかりなので、朝の早い時間帯です。
誰かな?と思いながら出ていくと…
地域の方が、息子へのラジオ体操のご褒美を持って来てくれていました!
その方の話によると、
「優秀賞」:息子が貰ってきたもの。頑張って毎日ラジオ体操に来ていたご褒美。
「参加賞」:地域の方が持って来てくれたもの。ラジオ体操に(多分参加した回数は関係なく)参加した子供へのご褒美。
息子は、「優秀賞」をもらって、「やったー!」と走って帰ったそうです。
地域のイベントだったので、地域の方が家まで持って来てくれたから、その場でもらえなかった参加賞まで頂くことができました。
参加賞は、息子が楽しみにしていた500円分の図書カードが入っていました。
息子の特性
私はラジオ体操に同伴していないので推測ですが、「優秀賞の人に配ったあとに、参加賞を配るよ」とアナウンスがあったはずなのです。
そのアナウンスを聞けていない息子。
不注意・衝動性が強い傾向にある息子は、優秀賞を頂いた時に、手にした物は自分が楽しみに待っていたものだと思い込み、帰って来たのだと思います。
この行動は、自分が〇〇だと思い込んだら他の情報が入ってこないという、息子にありがちな行動の1つです。
息子が成長したと思ったところ
息子は、ラジオ体操最終日に、500円分の図書カードをもらえると思って、毎日ラジオ体操に行く事を頑張りましたし、最終日には待ちに待ったご褒美が貰えると思って、期待を膨らませてラジオ体操に参加しました。
しかし、貰えたのは、予想外の「ノートと鉛筆だけ」。
息子は落胆して帰ってきました。
「今年は(500円分の図書カードと思っていたけど」違った~」「何でかな?」と、私に問いかけました。
低学年の頃だったら、「自分の予測していた事と違う」という事を、なかなか受け入れる事ができずに、家の中では癇癪を起していました。
きっと、イライラして帰って来て、玄関に入った途端にイライラを爆発させていたと思うのです。
5年生の今年は、癇癪を起こすことはありませんでした。
この点は、息子が成長したと感じたところです。頑張って、自分の予測していた事と違う現実に向き合おうとしているのが分かりました。
母として考えたこと
今回の出来事では、息子が、自分が予測していた事とは違う事が起きた現実にどうやって向き合おうかと葛藤しているのがよく分かりました。
大きくなる、大人になっていくという中では、必ず通る道です。
この時に、いつでも、どこでも癇癪を起すようでは、息子が困ってしまいます(もちろん周りもですが)。
息子には、こんな場面では、どういう風に気持ちの折り合いをつけていった方がいいのか、学んでほしいと思いました。
母親として、落胆している息子、自分の予測していた事とは違う事が起きた現実に向き合っている息子の取り扱いを間違えると、学びには繋がらずに、癇癪に繋がることは、これまでの経験から分かっていましたので、慎重に声掛けを行いました。
今回は、短時間の間に、地域の方が参加賞を届けてくれたので、息子が葛藤しながら自分の予測していた事と違う現実に向き合う時間は短時間で、まだ、気持ちの持ち堪え方をどのようにしたらいいのかは、十分に学べなかったと思います。
また、周囲のアナウンスをしっかりと聞き、その内容を確認し、行動に移すという事ができるように、意識付けする必要があることを、十分に伝える事ができませんでした。
少しずつ成長している息子の姿を実感する事ができた出来事、また、2学期に向けて、しっかりと息子と関わっていく必要性を感じた出来事でした。
まとめ
今回は、ラジオ体操最終日の出来事から、息子や自分の行動を振り返る事ができました。
息子なりに頑張っている姿を思い返すことができたり、次回からはどう関わっていった方が良かったかな、と考える事ができました。
次はこうしよう!と思っても、思い通りにならないことの繰り返しに、自分自身が落胆することもあります。そんな時にも凹んだ後には振り返り、気持ちを上げていく事ができるように、自分自身も成長したいなと思います。